狂犬病予防接種の話①
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昨日はあいにくの雨でしたが花粉症にお悩みの方には恵の雨となったでしょうか。
関東の方では平成最後の春一番が吹いたらしいですね。
今年は〝平成最後の〜〟のキャッチコピーが飛び交っておりますが、
確かに改元まで残り50日を切ったと考えると、
今年の春のイベントは全て〝平成最後〟になっちゃうんですね(当たり前ですが)。
さて。
そんな平成最後のイベントに忘れてはいけないのが
平成31年度〝狂犬病予防注射集合接種〟でございます。
そこで今回は狂犬病の歴史をさらっと復習しておきます。
狂犬病とは・・・
狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む全ての哺乳動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極め て稀であるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症。
世界保健機関(WHO)によると、全世界で毎年3万5,000〜5万人が狂犬病によって死亡している。 狂犬病はアジアでの発生が大部分で、アジア、アフリカでは狂犬病のイヌから多く感染している。また、南米では、吸血コウモリによる家畜の狂犬病が経済的な 被害を及ぼしている。北米およびヨーロッパ等ではヒトの狂犬病は少ないが、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリ等の野生動物の狂犬病を根絶できないで いる。
日本での狂犬病は1957 年以降発生しておらず現在日本は狂犬病清浄国とされている
(国立感染症研究所HPより抜粋→詳しく読みたい方はこちらをクリック)
狂犬病予防法が昭和25年に定められて以降、狂犬病予防員と各地の市町村役場、そして飼育者の三位一体の協力で約30年かけて成し遂げた日本の狂犬病清浄国宣言。まさに命がけの先人たちの偉業にただただ感服せずにはいられません。
しかし…本当に今の日本は安全なのでしょうか?
って、いいとこですがちょっと難しい話なのでまた次回に続きます。
追記
未曾有の大災害となった東日本大震災から今日で丸8年です。
まだ多くの方が以前の生活に戻れないままだという事に胸が痛みます。
どうぞ1日も早く被災地の復興が成されますことを心よりお祈り申し上げます。
副院長
三谷 藍